エコボロンのデータ集

  JIS規格・旧木材保存協会規格 室内防蟻試験

 

エコパウダーBXとエコボロンは、室内防蟻試験(JIS規格試験、旧木材保存協会規格試験)を京都大学、東京農業大学、建築研究協会などの試験機関で実施し、その性能基準を満たしています。

 

この試験は、試験材以外にはまったく食べ物のないケース内にイエシロアリの働きアリ150頭、兵隊アリ15頭を投入して、強制的に一定期間、摂食させる試験です。質量減少率が3%以下に抑えられた場合、性能有りと判断されます。黒い試験材が、エコパウダーBXの処理木片です。

こちらの写真は、エコボロンの試験の様子です。

試験終了後、なにも処理していない木材はかなり食べられていて、原形を保っていません。
一方、エコボロン処理材は原形をきれいに保っています。

エコボロンの試験体は、表面をうっすらとシロアリに舐められたような跡がありましたが、内部までの食害は有りませんでした。
シロアリのコロニー(分巣)に隣接しながら食害が発生していないという、素晴らしい結果です。

積極的にシロアリを殺すということは、触るだけで死んでしまうとか、離
れていても揮発した殺虫成分で死んでしまう、ということです。住環境では
シックハウスやアレルギーといった形で居住者にも影響が出てくる心配があ
ります。
積極的にはシロアリを殺さない、でもシロアリが侵攻してきた場合には木
材を守ってくれる、それがエコパウダーBXやエコボロンの特徴です。「駆
除効果を持続させ予防する」という従来型の農薬系薬剤とは一線を画した、
「予防のための予防剤」なのです。

        「エコボロン」の野外試験

エコボロンの野外試験は、2008年5月にスタートしました。こちらも、京都大学の野外試験場(後に、一般財団法人建築研究協会の試験場に移動して継続)で実施しています。

設置時点では、2枚のレンガの上に試験体と餌木をならべて、レンガの周りに誘蟻杭を打ち込み、フタをしました。試験経過を確認しながら、よりシロアリが集りやすいよう設置方法を工夫しつつ、長期観察していきます。
規格試験では、2年後まで食害がなければ合格とされます。

 

 

鉢フタを抑えるタイルを外すと、鉢の上部までシロアリの持ち込んだ蟻土
がたくさんついていました。

    2年で合格のものが、6年でも大丈夫!

 

そのフタを開けると、中にはシロアリの活発な活動の痕跡が。見事な空中蟻道と、カビによる白や黄色の菌糸。さながら自然の芸術品のようです。

エコボロンの試験体は、表面をうっすらとシロアリに舐められたような跡がありましたが、内部までの食害は有りませんでした。
シロアリのコロニー(分巣)に隣接されながら食害が発生していないという、素晴らしい結果です。

野外試験は約5年が経過しています。

シロアリが大量に集って、隣接する餌木をボロボロに食べていても、エコボロンを処理した試験体は表面を少し舐められる程度でシロアリの侵攻が抑えられており、内部まで食害されたものはありません。

        「エコボロン」防サビ試験

エコボロンは、釘や金物を錆びさせないことを実証する、鉄腐食性試験(JIS規格試験)を実施し、性能基準を満たしています。
釘の上下にエコボロンの処理材を置き、加圧して密着させたものを、高湿度のボックス内に一定期間置いて、鉄の腐食による質量減少を計測します

 

 

 

無処理木材ではこの写真のように、釘はかなり錆びついてしまいます。

 

エコボロンを塗布した木材の場合には、釘はほとんど錆びが見られませんでした。
ホウ酸にはpH(ペーハー)緩衝作用があり、ホウ酸水溶液はpH緩衝液として利用されています。このため、水分があった場合でもpHと電位が安定し、鉄のイオン化を防ぎ、錆びの進行を食い止めていると考えられます。

こちらはエコボロンPROを処理したSPF材の断面。6ミリメートル程度の浸透が確認できます。
埼玉県のプレハブ倉庫に3年間保管されていたものですが、梅雨時期を3回越し、これだけホウ酸が広がったわけです。高湿度環境では木材が腐ったり、シロアリ被害に遭ったりしやすくなります。こういった環境ではホウ酸はより内部まで浸透しやすくなり、木材をより広範囲に守ってくれるようになります。
湿気の多い場所では通常より多めにエコボロンPROを処理したり、何年後かにもう一度噴霧すると、木材の内部腐朽が防止でき、効果的です。

      シロアリはホウ酸を避けて通る!?

シロアリはフェロモンを出しマーキングしながら仲間に居場所を伝えます。
アリは頻繁に自分や仲間の体表をこすり脚を舐めています。これをグルーミングと呼んでいます。グルーミングは、コロニーが一体となるための重要
な役割であると考えられています。

エコボロン処理された木材と無処理の木材に群がるシロアリの様子です。エコボロン処理された木材の表面には、アリが近寄りたがらない様子がわかります。
ホウ酸処理された木部を歩くと、足にホウ酸が付いてしまうことから、自ら危険を察知して避けて通るのではと考えられています。

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